社長さんの会社と売掛金ファクタリング会社の二社で行うファクタリングを『二社間ファクタリング』と呼び、更に取引先を含めた三社間で行うファクタリングが『三社間ファクタリング』と呼ばれます。
それぞれの◎と✖
メリット | デメリット | |
---|---|---|
二社間 | 取引先に知られない 資金調達が早い |
手数料が割高 |
三社間 | 手数料が割安 | 取引先に知られる 資金調達に時間が掛かる |
一連の取引【申込~契約~売掛金回収~回収金をファクタリング会社へ送金】の全てが二社完結なので、社長さんが必要書類を揃さえすればスムーズに、そして取引先に一切知られず に資金調達できますが、手数料が割高になる傾向にあります。
二社間ファクタリングにおける取引先信用調査は「極秘調査を迅速に!」が必須だが、三社間であれば取引先企業情報を直接授受できるため、ファクタリング会社にとって隠れたリスクがありません。その結果 手数料は安くなる傾向にあります。
ただし、取引先にも書類を準備してもい、三社日程を合わせての対面契約になりますので、現金化までに 多くの時間が必要になりやすいといえます。
二社間と三社間の違い
メリットとデメリット以外に実務的に大きく異なる点は売掛金ファクタリング代金の償還方法になります。
これは売掛金ファクタリング会社が立替えていた売掛債権をファクタリング会社が回収する方法のことです。ファクタリング会社が買取った請求書が、本来の支払いサイトに準じ現金化される時のお話になります。
二社間ファクタリングの場合は、社長さんが取引先から売掛金の支払いを受けた後に売掛金ファクタリング会社へ送金することになります。取引先はファクタリングの事実を知らされていませんのでこの方法しかあり得ませんね。
一方の三社間ファクタリングの場合は、取引先が元来社長さんに支払う予定であった売掛金を売掛金ファクタリング会社へ直接支払う方法になります。契約の時点で取引先はファクタリングの事実を承諾していますので、わざわざ社長さんを経由することによる無駄な手間と振込手数料が省かれて理にかなっていますね。
まとめ
二社間ファクタリングと三社間ファクタリングにおいて、メリットデメリットや形式的+実務的な違いがあることは理解頂けたと思います。
でも実はそれ以上に大きな違いが存在します。社長さんたちは当然お気付きになられているでしょうが、それは今後のビジネス、従業員の生活に関わる死活問題にも発展しかねない目に見えない大きな大きな問題です。
太郎社長
三社間ファクタリングは取引先からの信用を失いかねない
なんだか切ないですね。
堅苦しい契約社会で生きている以上はキレイ事では終えれない難しい問題があるのは重々承知しています。
だけどもし私が取引先の立場であれば、売掛金ファクタリングを利用せざる得ない大切な協力会社に対して信用を失ってしまう気持ちは決して湧くことはないと思いますし、むしろそんな暇があるのならば「この会社の資金繰りを苦しめている原因は自社の都合に所以するのではないのか?」「如何すればこの会社を救えるのか?」「なんとか自社の支払いサイトを短縮できないものか?」を精一杯考えたい。それは甘いでしょうか?そう言った感情論で変わる世の中もありではないでしょうか?…。止まりません…。
失礼しました、!気持ちを切り替えて!次は売掛金ファクタリングにおける「えええっ!取引先が倒産しちゃった!資金調達したファクタリングの償還はどうなる?」を解説させて頂きます。