不謹慎ではありますが絶対にあり得ないとはいえないお話です。売掛金ファクタリグ契約中(売掛金を売却済で未償還の時点)に取引先が倒産してしまったら、そのファクタリング償還責任はどうなってしまうのかを説明させて頂きます。
償還・返済責任は誰だ!
ズバリ!誰もいません!社長さんは1円足りとも返済する必要がありません。売掛金ファクタリング会社が泣き寝入りする以外に解決策はありません。
売掛金ファクタリングは、社長さんに償還義務の発生しないノンリコース契約が一般的であり、ファクタリング会社は取引先企業様の経営破たんリスクも含め、買取時点で手数料として売掛金の一部を徴収しているのです。
売掛金ファクタリングで予め売掛債権の売買契約が済んでいれば、万が一当該取引先企業が経営破綻に陥ったとしても、その際の貸し倒れリスクがなくなるというとても喜ばしい結果にもつながっていくのですね。
継続的なファクタリングでリスク回避も!
取引先企業の経営破綻はあって欲しくはないけれど、今のご時世何がどうなるかなんて誰にも予測すらできません。
同一取引先の売掛債権を継続的にファクタリング利用していれば、取引先の何の前触れもない突然の経営破綻に遭遇したとしても、貸し倒れリスクを最小限に抑えてくれる大変ありがたいシステムでもあります。
どのタイミングで経営破綻されようが、売掛金は既に現金化が済んでいるので被害が最小限に抑えることができるのです。
但し、単発的な利用ではリスク回避にはならず、常時倒産への臨戦態勢でいるべく継続的なファクタリング利用が前提ですよ。
まとめと注意
ファクタリングを継続的に利用している社長さんには、好待遇(低い手数料)で対応してくれるファクタリング会社もたくさんありますので、リスク管理の一環として検討してみる価値は十分にありそうですね。
悪質業者に注意!!
今までのお話は社長さんに償還義務の発生しないノンリコース契約が前提でのお話になります。契約時には必ず書面の記載内容を確認しることが大切です。
契約書面における記載文言は「償還請求権…」であったり「返済義務が…」や「免除事由は…」など、ファクタリング会社ごとにその表記方法は様々ですが、大事なのは記載文言ではなくその意味になりますので、わかりずらい表記があれば必ず口頭での質問を欠かさずに行わなければなりません。
いざ経営破綻となった時に「ウチには関係ないから社長さんで用立ててもらわないと困る!」なんて言われた日には目も当てられませんからね!