売掛金ファクタリングを利用する際の、実際に〇月〇日に現金が手元に入るのかという点は非常に重要です。思い込みや勘違いの結果「買掛金の支払いが間に合わない!」なんて事態を避けるべく契約前に必ず確認するべき最重要事項です。
まず勘違いしがちで注意が必要なのは、売掛金ファクタリングにおける『即日現金化・即日振込・翌日振込』は、あくまでも売掛金買取契約締結日基準の「即日・翌日」であり、申込日や問合せ日の「即日・翌日」ではない ことを肝に銘じておきましょう。
申込日当日の現金化は無理?!
絶対に無理とは言い切れません。
買取希望金額、売掛先企業調査、ファクタリング契約取交しなど、手続きの全てがスムーズに進むなどの条件を満たせば 申込日当日や翌日の現金化も十分あり得ます。
厳しいキャッシュフローに悩まされる中、申込みさえすれば当日か翌日には現金が手に入るから限界まで待機しよう…。これは危険極まりない考えですので今すぐ改めましょう。
今回が初取引となるファクタリング会社、ファクタリング予定の売掛先が零細企業の場合などは特に審査~契約に時間を要する傾向があるので、日数に余裕をもって申込することがとても重要ですね。
当日現金化された一例
当サイト運営グループ数名と協力者を集い、実際に約10社の売掛金ファクタリングを覆面利用しましたが、対面契約前提の売掛金ファクタリング会社で 申込日当日に現金化されたのは1社 だけでした。
- 申込形態:株式会社(設立15年、従事者10名、年商5千万円)
- 買取希望の請求書額面:約40万円
- 売掛先:財閥系企業の一次下請の建物管理業
- 必要書類一式は予めすべて準備
- 明け方にWEBサイトから申込
- お昼前に着電後にメールで書類送信
- 夕方に電話とメールで買取決定連絡
- 当日中に現金が必要な旨を伝え東京都心部で待ち合わせ(契約と現金授受)
実際に利用してみて、当日現金化され1社が幸運なだけなのか、はたまた当日では間に合わなかった他数社が不運なのか?その真意は分かりません。
別の名古屋に登記とオフィスのある会社から東京のファクタリング会社に申込み、当日現金を強く要望したところ「出張では無理だが東京まで来てもらえれば夜間でも対応する」という例もありました。
最終契約は社長さんのご意思で決める
基本的な対面契約を前提としている売掛金ファクタリング会社との初回取引において、申込日当日の現金化は不可能ではないが容易ではない と捉えた方が安定した資金繰りを考えると安全であると言えます。
「残すは契約のみ」までこぎつけておけば、現金化は1日~2日で十分可能になります。もし資金繰りがギリギリ間に合うか間に合わないか瀬戸際の時は、先手先手で現金確保の用意として契約寸前まで済ませておき、もし間に合えば契約はスルー、間に合わなかったときに即日現金化という方法も考えられますね。
ほぼ全ての売掛金ファクタリング会社は「申込~審査」は無料であると共に、審査完了後に契約の強制は一切できません。契約の最終決定は社長さんの一存に委ねられていることを忘れずに、上手に危機を乗り越える準備だけは怠らぬようにしなければねりませんね。